日本の発明のまとめ。
蚊取線香
1890年、大日本除虫菊の創業者となる上山英一郎が発明した。渦巻き形状は妻ゆきのアイデアで、へびのとぐろから着想を得たとされる。
真円真珠
1907年、西川藤吉、見瀬辰平らが発明した。これにより天然真珠の価格が暴落、ヨーロッパの宝石商は養殖が偽物だとの訴えを起こしたが、反対に同一ということが証明された。
うま味調味料
1908年、化学者の池田菊苗が発明した。彼が味の素の創業者となる鈴木三郎助に工業化を依頼し、翌年味の素が誕生した。
八木・宇田アンテナ
1926年、東北帝国大学の宇田新太郎と八木秀次が発明した。国内では注目されなかったが、連合国が軍用レーダーに採用し第2次世界大戦で活躍した。日本軍が捕虜にYAGIとは何か聞いたという逸話が残る。テレビのアンテナ等に用いられる。
フェライト(磁性材料)
1930年、東京工業大学の加藤与五郎と武井武が発明した。TDKの創業者となる斎藤憲三が工業化した。フェライト磁石は磁気テープやノイズフィルタ等に用いられる。
超々ジュラルミン(アルミ合金)
1936年、住友金属工業の五十嵐勇が発明した。日本海軍の零式艦上戦闘機が主翼に採用し30kgの軽量化に成功した。高強度アルミ合金として、航空機や自動車部品等に用いられる。
胃カメラ
1950年、オリンパス光学工業の杉浦睦夫らが発明した。東大医師の依頼で開発した。
電気炊飯器
1952年、光伸社の三並義忠が発明した。東京芝浦電気(現東芝)の依頼で開発し、1955年に発売された。
折る刃式カッターナイフ
1956年、オルファの創業者となる岡田良男が発明した。板チョコから着想を得たとされる。社名は折る刃から。
半導体レーザー
1957年、東北大学の西澤潤一が発明した。光学ドライブやコピー機等に用いられる。彼は1950年にPINダイオードと静電誘導トランジスタ、1973年に静電誘導サイリスタ等を発明し、世界の半導体研究をリードした。
インスタントラーメン
1958年、日清食品創業者の安藤百福が発明した。天ぷらから着想を得たとされる。
点字ブロック
1965年、安全交通試験研究センター初代理事長となる三宅精一が発明した。国際規格化されている。
カラオケ
1967年頃、日電工業社長の根岸重一らが発明した(諸説あり)。
クォーツ式腕時計
1969年、諏訪精工舎(現セイコー)が発明した。従来の機械式に比べ誤差が少なく低価格だったことから市場を席巻し、スイスの時計産業は大打撃をうけた(クォーツショック)。
ダイレクトドライブターンテーブル
1970年、松下電器産業の小幡修一らが発明した。従来のベルトドライブ等に比べ回転精度が向上したことで、単なる再生装置が楽器として生まれ変わりDJ文化の発展につながった。
VHS
1976年、日本ビクターの高野鎮雄と白石勇磨らが発明した。低価格、長い記録時間、アダルト業界との協調等により、ソニーが中心となり進めていたベータマックスとの規格競争に勝利した。
ウォークマン
1979年、ソニーの大曽根幸三らが発明した。これにより音楽を外で聴くという文化が生まれた。
十字キー
1982年、 任天堂の横井軍平が発明した。ゲーム機のみならずテレビのリモコン等様々なインターフェイスに用いられる。
ネオジム磁石
1984年、住友特殊金属の佐川眞人が発明した。非常に強い磁力を持ち、HDDのヘッドやハイブリッドカーのモーター等に用いられる。
リチウムイオンバッテリー
1985年、旭化成の吉野彰が発明した。スマートフォンやノートPC等、様々な電子機器のバッテリーに用いられる。2019年、吉野が本発明によりノーベル物理学賞を受賞した。
フラッシュメモリ
1986年、東芝の舛岡富士雄がNAND型フラッシュメモリを発明した。彼は、1980年にNOR型フラッシュメモリも発明している。SSDやUSBメモリ等に用いられる。
高輝度青色発光ダイオード(青色LED)
1980~90年代初頭にかけて、名古屋大学の赤崎勇と天野浩、日亜化学工業の中村修二らが発明した。この発明により光の三原色(赤、緑、青)が揃い、LEDによるフルカラー表示が実現した。2014年、上述の3名が本発明によりノーベル物理学賞を受賞した。
修正テープ
1989年、シード(文具メーカー)が発明した。
絵文字
1990年代、NTTドコモの栗田穣崇らが発明した。2006年、ニューヨーク近代美術館(MoMA)に収蔵された。
QRコード
1994年、デンソーの原昌宏らが発明した。QR決済やサイト誘導等に用いられる。
カメラ付き携帯電話
1999年、京セラが発明した。DDIポケット(現ワイモバイル)の依頼で開発し、同年発売された。
消せるボールペン
2006年、パイロット(文具メーカー)の中筋憲一らが発明した。紅葉から着想を得たとされる。
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