カトリックとプロテスタントの違いとは?わかりやすく簡単に

宗教

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カトリックとはキリスト教最大の教派(旧教)、プロテスタントとは16世紀の宗教改革でカトリックから分離したキリスト教の教派(新教)のこと。

両者の特徴

カトリックとは

儀式や伝統を重んじるキリスト教の教派のこと。ローマ教皇を頂点にピラミッド型の単一組織体系となる。ローマ教皇はキリストの代理人という立場であるため、教会は絶大な権威と影響力を持つ。神の教えは神→聖書→教会→信徒の順で伝わる。

プロテスタントとは

聖書を重んじるキリスト教の教派こと。善行ではなく信仰によってのみ救われると考える信仰義認、聖書のみを規範と考える聖書主義、誰もが直接神とかかわれると考える万人祭司を掲げる(福音主義)。神の教えは神→聖書→信徒の順で伝わる。

両者の違い

両者の一般的な違いを以下に示す。但し、プロテスタントには多くの宗派が存在し例外もあるため、あくまで参考とする。

信者の割合が多い国

カトリックはイタリア・フランス・スペイン・ポルトガル・フィリピン・ラテンアメリカ諸国、プロテスタントはアメリカ・北欧諸国。

聖書の解釈

カトリックは教会、プロテスタントは個人が行う。
これはカトリックでは教会に神の教えを導く権利(教導権)があるのに対し、プロテスタントでは誰もが直接神と向き合えると考えるため。

教会

カトリックは豪華、プロテスタントは質素となる。
これはカトリックが教会に重きを置くのに対し、プロテスタントでは聖書のみを信じ教会を重要視しないため。

告解室

カトリックは存在、プロテスタントは存在しない。
これはカトリックが教会を通じて神に赦しを請うのに対し、プロテスタントでは直接神に向き合えるため。

十字を切る

カトリックは十字を切る、プロテスタントは十字を切らない。
これはカトリックが伝統的に十字を切るのに対し、プロテスタントでは聖書の記述にないことを行わないため。

教役者の位置づけ

カトリックは神の代理人(司祭or神父)、プロテスタントは信徒の代表(牧師)となる。
これはカトリックが上位の教役者によって信徒を導くのに対し、プロテスタントでは神の前に平等と考えるため。また、カトリックでは女性は教役者になれない。

教役者の結婚

カトリックは禁止、プロテスタントは許容する。
これはカトリックが伝統的に教役者の結婚を許していないため。

マリア・聖人崇敬

カトリックは存在、プロテスタントは存在しない。
これはカトリックがイエスの母マリアや洗礼者ヨハネ等を聖人として特別視するのに対し、プロテスタントでは普通の人間として考えるため。

偶像崇拝

カトリックは容認、プロテスタントは禁止する。
これはカトリックが信仰の助けになるキリスト像や宗教画を認めるのに対し、プロテスタントでは聖書の記述にならい偶像崇拝を禁止しているため。

聖地

カトリックは存在、プロテスタントは存在しない。
これはカトリックがキリストゆかりの地であるエルサレムや聖ペテロが眠るサンピエトロ大聖堂を聖地として崇めるのに対し、プロテスタントでは聖書の記述にないことを取り入れないため。

離婚

カトリックは禁止、プロテスタントは許容する。
これはカトリックにおいて結婚が神の恵みを受ける特別な儀礼(秘跡)であるのに対し、プロテスタントでは離婚が罪と聖書を解釈しないため。

不妊治療

カトリックは禁止、プロテスタントは許容する。

避妊

カトリックは禁止、プロテスタントは許容する。

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